【 サン・ロレンソ】ミナスジェライス州の綺麗な湧き水とコーヒー農園のある街

サン・ロレンソ（São Lourenço）

サン・ロレンソってどこ？

サン・ロレンソ（Sao Lourenco）はミナス・ジェライス州の南にある避暑リゾート地。州都のベロオリゾンチから400km、南西にあるサンパウロから295km 、南東にあるリオデジャネイロからの275kmのところに位置する。

サン・ロレンソについて

サン・ロレンソの人口は4万人弱で、面積は57km²。平均標高は875mで、平均気温は18°Cであるが、冬には気温は0°Cまで下がることもある。この街はたびたび洪水の被害に遭っている。1826年にサン・ロレンソでは温泉が発見された。最初の水源は1892年に整備され、1935年に初めてスパが建設された。現在は、ヘルスツーリズムなどの観光も盛んで、温泉リゾートがある。また、湧出するミネラルウォーターの都市としても有名である。

サン・ロレンソへのアクセス

【車の場合】
サンローレンソはサンパウロ・リオデジャネイロより車で出発して、休憩など入れても5時間で行ける。ベロオリゾンテからだと5時間半から6時間かかる。

【バスの場合】
リオデジャネイロからサン・ロレンソまでSampaio社のバスが1日2〜5本運行している。所要時間は6時間で、価格は片道R$90〜（約2,700円〜）。BlaBlaCarというフランスのカープールサービスで行く方法もある。1日2〜5本定期的にサン・ロレンソまで行っており、価格がR$40〜（約1,200円〜）乗れるので価格はバスの半額以下で乗れる。

サンパウロからサン・ロレンソまで、Cometa社のバスが1日4〜6本運行している。所要時間は6時間で、価格は片道R$70〜（約2,100円〜）。

サン・ロレンソの観光スポット

コーヒー園ツアー（Rota do Cafe Especial）

ブラジルの2016年度のコーヒー生産量は約5,600万袋で、世界全生産量の約35％を誇る。コーヒーの主要産地はバイーア州、ミナス･ジェライス州、サンパウロ州で、サン・ロレンソ農園があるミナス･ジェライス州北部に位置するセラード地区。

サン・ロレンソ農園は、コーヒー生産に適した標高900～1,000mの高地で、より良質なコーヒーを栽培・生産するため、最新の農業技術を取り入れるとともに、土壌の管理にも力を入れている。農園内には学校を設営し、農園で働く従業員の家族や地域住民に教育の場を提供している。また、農園ではオーガニックの野菜も栽培し、従業員らに提供することで、安心できる生活環境・労働環境を整えている。また、地域環境の保全にも力を入れており、水資源を大切にし、動植物の生態系を守るなど、自然環境への意識が高い農園としても知られている。この農園で育てられたコーヒーは、じっくり成熟した良質な味わいで、ハニー、ヘーゼルナッツの香りがして、ジューシーな口当たり。アフターテイストはアプリコットのような甘酸っぱい余韻に浸ることができる。

（reference：Rota do Cafe Especial（コーヒー農園マップ）
https://www.uniquecafes.com.br/c/rota-do-cafe-mapa）

【バルーンツアー】

熱気球のバルーン飛行は早朝の方が穏やかな気温と熱質量の影響を受けにくいため、朝5時45分に出発して、午前6時30分から午前8時の間に離陸する。コーヒープランテーションと農場の上空を約1時間飛行し、着陸の直後は、100年の歴史のあるFazendaSertãoで美味しい朝食を食べられる。8年以上に渡り月に一度フライトしており、当日強風、雨であれば中止になる。

【コーヒー農園ツアー】

ツアーでは、FazendaSertãoの農場に歩いていき、コーヒープランテーションを散策して、美しい景観を眺めながら、コーヒー生産過程の説明を受ける。コーヒーの博物館にてFazendaSertãoの100年にわたる歴史を学ぶことができる。ツアーの終わりには、農家の人が作った伝統的なお菓子と、チーズパンとケーキが出される。火〜金曜までは、団体ツアーのみで、個人でツアー参加する場合は完全予約制。

【コーヒー通のためのツアー】

FazendaSertãoにてプロのガイドの説明でコーヒー園を巡るだけでなく、「特別なコーヒーの製造方法」のワークショップにも参加できる。ミネラルウォーターや特別なコーヒーの試飲、チーズパンとケーキのコーヒーブレーク付き。旅行保険と昼食代も含まれている。

この他にも乗馬やコーヒー風呂、バリスタデイなど様々なアクティビティやイベントがある。いずれも下記のホームページから予約が可能。

パルケ・ダス・アグアス（Parque das Aguas）

敷地面積は40万㎡のパルケ・ダス・アグアス（ポルトガル語で「水の公園」という意味）は、町の中心地の大部分を占めている。公園はとても広く、湖や人工島、庭園、歩道と、いくつかの40年代のアール・デコ調のパビリオンがある。公園内に鳥居も建てられており、和風な雰囲気を醸し出している。スケートリンクとパドルとカヤックのための巨大な湖もあるので、レンタルサイクリングや、白鳥ボートなどのアクティビティも楽しめる。

公園内には9つの湧き水が飲める場所がある。公園の外にR$1（約30円）で空のペットボトルを売る人がいるので、そこで容器を購入して、公園内の湧き水を自由に汲むことができる（自分でペットボトルを持っていけば無料）。オリエンタル泉（Fonte Oriental）は、この公園最初の水源で、天然ガスのミネラルウォーター（炭酸水の湧き水）で、公園内で最も美味しいと言われている。腎臓、消化器疾患、およびある種の中毒に効果がある。

公園の入り口の右側に7個の鉱泉と天然鉱泉のスパがある。その効用は、肝臓・胃・結石に良いなどそれぞれで、様々な慢性病に効くとされている。泥マッサージ、オイルマッサージ、指圧など様々な種類のマッサージを受けることができる。シャワーだけならR$10（約300円）、セラピー用の浴場だけはR$20（約600円）、マッサージはR$40〜（1,200円〜）。

観光蒸気機関車トレム・ダス・アグアス（Trem das Águas）

Trem dasÁguasは、Sao LourencoからSoledade de Minasまでの距離を走る列車で、往復20kmの距離。昔はミナスで取れた鉱物を港に運ぶための線路だったが、現在は1日1回しか運行しない観光列車となった。1928年の英国の機関車と1424年の米国の機関車があり、列車は最大8台の車両で、内装は全部木製の蒸気機関車。汽笛を鳴らしながら走る蒸気機関車に乗って、山間を揺られながら美しい景色を見ることができる。雨の影響で運行してない可能性もあるので、前もって公式ホームページで確認した方が良い。

バスリカ・メノー（Basilica Menor）

礎石は1935年に建設された教会でとても歴史的価値があり、今も毎日ミサが行われている。

サン・ロレンソおすすめホテル

観光客が少ないからか宿泊施設はどれも古くてとても残念な感じ。日本人が快適に過ごせそうな宿泊施設はあまりない。

ホテル・セントラル・パーケ（Hotel Central Parque）

出典：booking.com

※ こちらに日程を入れると、ホテル・セントラル・パーケの写真を見たり、その日の金額の確認をしたり、予約ができる。水公園まで徒歩5分、車で2分の場所で立地が良い。

ホテル・メトロポーロ（Hotel Metrópole ）

出典：booking.com

※ こちらに日程を入れると、ホテル・メトロポリターノの写真を見たり、その日の金額の確認をしたり、予約ができる。水公園まで徒歩10分、車で3分の場所で立地が良い。