【チチカカ湖】基本情報やクスコとラパスからのアクセス、観光スポット情報

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チチカカ湖(Lake Titicaca)

チチカカ湖ってどこにある?

チチカカ湖はアンデス山中のペルー南部とボリビア西部にまたがる南米最大の湖。チチカカ湖は、琵琶湖の約12倍の面積(8,300㎢)で最大水深は約281m、41の大小の島々が点在している。

チチカカ湖とは?

インカ帝国の神話の一つに、太陽神インティがチチカカ湖からインカ初代皇帝マンコ・カパックを世に遣わしたという伝説から、チチカカ湖はインカ文明の発祥地といわれており、数多くの遺跡が残っている。「Titi」は原住民の最も大切な動物プーマ、「Caca」は灰色を意味している。この湖は、富士山よりも標高が高く、汽船が運航する世界最高地点にあり、面積は琵琶湖の12倍ある。

チチカカ湖には、ペルー側にウロス島・タキーレ島・アマンタニ島、ボリビア側に太陽の島・月の島がある。湖のほとりの街プーノでは、色鮮やかな民族衣装に身を包んだ先住民が、今もなお古代の風習と伝統を守り、農業を続けながら先祖代々の儀式を継続して生活をしている。また、周囲を囲むチチカカ国立保護区には、60種類の鳥類、14種類の魚類、18種類の両生類が生息している。

チチカカ湖の気候とベストシーズン

富士山よりも高い標高の高地にあるため1年を通して気温は低く、冬の最低気温は0℃以下になる。屋外の観光が主なので、雨が少なく、空気が澄み渡り、真っ青な空が見れる5~9月の乾季がチチカカ湖のベストシーズン。ただ、乾季でも急に天気が崩れることもあり、雨具は常にあった方が良い。また、昼間でも陽が陰ると急に寒くなるので、出かける時は上着を準備しておいたが良い。

ペルー側チチカカ湖へのアクセス

ペルー側のチチカカ湖の観光は、湖畔の町プーノから。ウロス島半日ツアー、ウロス島+タキーレ島の終日ツアー、ウロス島+アマンタニ島+タキーレ島の1泊2日ツアーがメイン。

ボリビア側チチカカ湖の観光は、コパカバーナの街へ行くのが一般的(プーノへ行く場合もコパカバーナ経由)。ラパスからは、日帰りツアーやラパス発12日チチカカ湖観光ツアーでなどもある。

さっぺ
チチカカ湖の道中は標高4,200mのアンデス山脈の絶景を見れる。チチカカ湖周辺も富士山と変らない標高なので高山病に注意。[/speech_bubble

アクセスのオプション

クスコ→プーノ:直行バス(6〜8時間)、ツアーバス(約10時間)、ペルーレイルの観光列車(約10時間)、フリアカ空港まで飛行機(約1時間+陸路45分)

リマ→フリアカ→プーノ:プーノには空港がなく近郊のフリアカ空港まで約1時間40分。(リマ、アレキパ、クスコからアクセス可能)フリアカ空港からプーノ市内まではタクシーで約45分。バスは一日数便出ている(約45分)。

ラパス→コパカバーナ:旅行会社のツアーバス(約10時間)、直行バス(約4時間)

クスコからプーノへ行く場合

直行バス・ツアーバス

クスコとアレキパからプーノ行きのバスが毎日運行している。クスコからプーノ行きのバスは、午前便・夜行便があり、直行バス(日本人にはCruz del Surが人気)とツアーバスがある。ツアーバス(インカ・エクスプレスが人気)だと、遺跡に立ち寄りながらプーノへ行くため約10時間かかる。チケットはクスコのアルマス広場近くにある旅行会社かバスターミナルにて予約可能。

観光列車

クスコからPeru RailとOrient Expressの観光列車がプーノに向けて運行している。現在クスコからプーノ行きはUS$205〜(水曜、金曜、日曜)、プーノからクスコ行きはUS$225〜(月曜、木曜、土曜)。ペルーレイルのサイトから予約可能。

ボリビア側チチカカ湖へのアクセス

パラスからコパカバーナへの直行バス

ボリビア側チチカカ湖の旅の拠点はコパカバーナ。レストランやホテルも数多く、滞在するには困らない。コパカバーナとラパス間のバスは1日に何便も出ている(日本人に人気なのはTITICACAツアー)。ラパスのバスターミナル(Terminal De Buses Lapaz)からバスが出ており、ティキーナの海峡を船で渡る運賃も含んで、30ボリビアーノ(約4時間)。

ラパス発のチチカカ湖ツアー

沢山の旅行会社がチチカカへのツアーを行っている。早朝ラパスのホテルに迎えに来て、車で3、4時間掛けてチチカカ湖の港へ。プーノからラパスへの国境越えバスは、バスごとにボートに乗る光景を見れたりとちょっとユニークな路線。太陽の島や月の島を巡り絶景を見ながらランチを食べ、コパカバーナの教会も見学出来るツアーが一般的。

[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="3.jpg" name="さっぺ" ]プーノとクスコ間のバスやコパカバーナとラパス間のバスチケットの購入は、宿で予約するか、街の旅行会社で予約するか、バスターミナルで直接予約。

【ペルー側】チチカカ湖の観光スポット

ペルー側チチカカ湖には、タキーレ島やアマンタニ島など自然の島がいくつかと、ウロス島という浮草で編まれて造られた人口の島がある。これらの島々へはボートやクルーザー、草で編まれた舟などに乗り観光をする。プーノのツアー会社では、ウロス島半日ツアー・ウロス島+タキーレ島終日ツアー・ウロス島+アマンタニ島+タキーレ島の1泊2日ツアーはどこででも取り扱っている(内容は殆ど同じで、違いは価格と昼食の有無)。

プーノの街(Puno)

プーノはペルー南部のチチカカ湖畔に広がる人口22万人の小さな街で、チチカカ湖の島々への拠点、または、クスコ、アレキパ、ボリビアのラパスを結ぶ中継地点となっている。プーノのメイン通り「リマ通り」には、レストランやお土産屋が多数あり、アルマス広場にはカテドラルやコロニアル調の建物がある。

チチカカ湖周辺には、インカ以前のプレ・インカと括られる時代から文明があったが、プーノの町自体はスペイン人の征服後1668年に築かれたと言われている。プーノには、市内から約30km、標高約4000メートルにある「シルスタニ遺跡(Sillustani)」と呼ばれるプレ・インカ~インカ時代のチュルパ(Chullpa)と呼ばれる墳墓が数基残っている。

ウロス島(Uros Island)

プーノの港より出発し約30分の航海で到着するウロス島は、チチカカ湖に生えるトトラと呼ばれる植物で作られた人工の浮き島である。チチカカ湖と言ったらこの島が有名だが、ウロス島は1つの島ではなく、大小合わせて40ほどの浮島全体をウロス島という。トトラを積み重ねた浮島にはウル族が700人ほど住んでいて、足場となる島だけでなく、バルサと呼ばれる移動用の船や家も全てトトラで作っている。このトトラは食料としても貴重な植物で、カルシウムが多く含まれていてバナナのように皮が剥けるため、先住民はバナナと呼んでいる。島に上陸すると住民が温かく迎えてくれ、トトラで作られたバルサと呼ばれるボートに乗ることもでき(有料)、ウロス島の生活について説明してくれる。

タキーレ島(Taquile Island)

プーノからボートで約3時間、ケチュア民族が1600人暮らしている山と段々畑がある緑がきれい島「タキーレ島」。他の島々より観光地化されておらず、穏やかな時間が流れるこの島の雰囲気に惚れてしまう観光客が多い。電気も水道もなく、未だに昔のままの生活様式を続けており、インカ時代のシルビナクイという農耕システムを現在も採用している。男性女性共に編み物をする文化で、ケチュア民族の伝統的な方法で編まれた帽子やポーチなどはすべて手織りでその緻密さと、柄、色合いは、世界の織物のなかでも屈指のもの。お土産にオススメ。現地の家庭でチチカカ湖名物のマスを食べることができる。

アマンタニ島(Amantani Island)

アマンタニ島は、プーノからボートで約4時間。タキーレ島と同じく、農業、織物、漁業など昔ながらの生活を続けている。1泊2日の現地ツアーに参加すると、現地の人の家でホームステイをして、水道・電気のない現地の人々の暮らしを体験することができる。丘を登ると美しい段々畑が広がり、サンセットポイントとして有名。また、夜になると満天の星空が見れる。

【ボリビア側】チチカカ湖の観光スポット

コパカバーナの街(Copacabana)

ボリビア側チチカカ湖周辺の町では一番大きくて栄えているコパカバーナ。小さな港だが、観光用のボートがたくさん停泊していてとても賑わっている。港からの坂道には店が観光客向けの店が集中して賑やかな雰囲気で、ホテルやレストランも沢山ある。レストランでは、チチカカ湖で捕れるマスを使った料理がおすすめ。

見所は、歴史あるコパカバーナ大聖堂。ここの聖母マリア像は、現地の人同様の褐色の肌をしていることで有名で、コパカバーナの女神(Virgen de la Copacabana)として、キリスト教徒の人々にとって、非常に重要な巡礼地となっている。また、カルバリオ山Cerro Calvarioへのトレッキングもおすすめ。十字架がいくつも供えられた巡礼地であると共にチチカカ湖の景観を見渡せる絶好の場所。カルバリオ山から見た、サンセットも非常に美しい。ただし、日が暮れると治安も悪くなるので、暗くなる前にホテルに戻った方が良い。

太陽の島(Isla del Sol

ボリビア側にある湖内でも最大の島で、およそ2000人が住んでいる太陽の島。コパカバーナの港から、ボートやカタマラン船で1時間半から2時間ほどでアクセスできる。太陽の島は、インカ帝国発祥の地と言われる場所で、初代皇帝マンコ・カパックと、その妹のママ・オクリョが共に降り立った場所だと言われている。B.C.2,000年頃から人が住み始めたされていて、インカ以前のティワナク期の遺跡など遺跡が点在している。島内にはホテルもあり、トレッキングコースなどもあります。太陽の島のもうひとつの見所は景観。高地であることに加え、島全体が山になっているので、歩いて見て回るには時間と体力が必要となるが、高台からは山腹に広がる段々畑、その先に広がるチチカカ湖を一望できる。島内にはホテルやレストランもあり、満天の星空も見れるので泊りがけで行くのがおすすめ。

月の島(Isla De La Luna

コパカバーナから太陽の島に行くボートツアーでは、太陽の島の近隣の「月の島」にも立ち寄る。 現在は、80人ほどの島民が暮らしている小さな島だが、こちらにも古代の遺跡があり、インカの神話で重要な意味合いを持つ神聖な場所とされている。この島では少女達の為に伝統舞踊、織物、料理等様々など、インカの文化を伝える教育が行われた中心地で、島内にはバージンの神殿の遺跡がある。

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