【マーブルカテドラル】チリにある世界一美しい洞窟への行き方や周辺の観光スポット情報

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マーブルカテドラル(Catedral de Marmol)

マーブルカテドラルってどこにある?

マーブルカテドラルは、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニアに位置し、チリ名でヘネラル・カネーラ湖、アルゼンチン名でブエノス・アイレス湖と呼ばれる大きな湖の中央にある、6200年かけて大理石が湖水に浸食されてできた幻想的な洞窟である。

マーブルカテドラルとは?

ヘネラル・カレーラ湖の中に形成された奇岩群の1つが「マーブル・カテドラル」で、6200年もの長い年月をかけて、大理石が湖の水によって侵食されてできた。洞窟の断面の模様が流れるようなマーブル模様をしており、内部はカテドラル(大聖堂)のような不思議な形に侵食されているため「マーブルカテドラル」と名付けられた。洞窟の中に、ヘネラル・カレーラ湖のターコイズブルーの水面が反射して日光が差し込み、幻想的に青く煌めく美しい青の世界を作り出している。

世界一の美しい洞窟と言われるマーブルカテドラルは、洞窟としては、ニュージーランドの「グローワーム洞窟」や、アメリカの「メンデンホールアイスケーブ」と並ぶ、世界でも有名な洞窟。近年ネット上の「死ぬまでに一度は見ておくべき絶景ポイント」として上位にランキングし、訪問者が殺到している絶景スポット。

ベストシーズン・気候

マーブルカテドラルがある、チリのパタゴニアは1年を通じて西からの強風が吹き、寒いエリアなので、南米の夏にあたる9月から3月の時期がハイシーズン。特に、天候がよい9〜10月は白い大理石に湖の青が反射してより幻想的に見え、ベストシーズンだと言われている。日中と朝晩の気温差があるため、防寒対策をしっかりして、脱ぎ着できるようにしたが良い。

マーブルカテドラルへの行き方

マーブルカテドラルの拠点となるのは、チリのへネラルカレラ湖畔に位置するとても小さな街プエルト・リオ・トランキーロ(Puerto Rio Tranquiro)。最寄り空港は、バルマセダ空港(Balmaceda Airport)で、空港からプエルト・リオ・トランキーロの距離は、南へ約180km、車で4〜5時間離れている。

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プエルト・リオ・トランキーロからは、マーブルカテドラル以外に、エクスプロラドーレス氷河、レオネス氷河、サン・ラファエル氷河やケウラト国立公園など見どころ沢山なので、2泊から3泊しても満喫できる。

チリからプエルト・リオ・トランキーロへ

プエルト・リオ・トランキーロは、サイクリングやキャンプ・氷河トレッキングなどの拠点にもなっている街だが、本当に小さな町で銀行やATMもないので、キャッシュは多めに準備しておいた方が良い。宿泊施設も少なく、安い宿は現地にて予約、それなりの施設だと前もって予約しないと夏季は予約が取りにくい。

プエルト・リオ・トランキーロへの道中は、アウストラル街道(Carretera Austral)と呼ばれる、チリのプエルトモン(Puerto Montt)から、アイセン州の最南部ビジャ・オイギンス(Villa Ohiggins)までを結ぶ、チリを代表する名街道を通る。そのため、車窓からはパタゴニア特有の紺碧の青空と氷河を山々や湖など終始素晴らしい景観を楽しめる。

最寄り空港のバルマセダ空港へ

サンティアゴから南に1400km離れているバルマセダ空港(BBA)までは、ラン航空とスカイエアラインが運行しており、1日5~10便ほど飛んでいる。直行便で2時間半、プエルト・モン経由の場合約3時間半かかる。

バルマセダ空港からコジャイケ

空港からの移動方法は、レンタカーやタクシーでのプライベート移動かミニバスでの移動。

【プライベートで移動する場合】直接プエルト・リオ・トランキーロに行くか、コジャイケ(Coyhaique)の方がスーパーなどあるためコジャイケへ行って、そこから日帰りツアーに参加するなどのオプションがある。

【バスにて移動する場合】バルマセダ空港からプエルト・リオ・トランキーロへの直行バスはない。そのため、空港から4050分北に位置するコジャイケ(Coyhaique)という町を経由する必要がある。バスの本数が非常に少ないためコジャイケにて宿泊することになる。

コジャイケからプエルト・リオ・トランキーロへ

コジャイケからプエルト・リオ・トランキーロまでは、約5時間かかる。コジャイケから毎日一日一便バスが出ているが、ハイシーズンは満席でなかなか予約できないため、コジャイケの旅行会社にて日帰りツア-をする観光客が多い。ツアーには、洞窟のボートツアーや往復料金が含まれており、パッケージはUS $75CLP35,000)〜、コジャイケのダウンタウンで予約することができる。

【コジャイケ発 サン・ラファエル氷河クルーズへのツアー】

早朝コジャイケの街を出発し、チャカブコ港まで陸路で移動し、船に乗車してサン・ラファエル氷河を目指す。氷河へは、船から小さなゾディアック船に乗り換えて、氷河を間近で見ることができる。氷河を見た後に、再度チャカブコ港まで船で移動し、コジャイケへ戻る。早朝開始で戻りは夜遅くに戻るサン・ラファエル氷河の終日ツアーはコジャイケの街中で申し込むことができる。

【コジャイケ発 ケウラト国立公園ツアー】

ケウラト国立公園(Parque Nacional Queulat)は、コジャイケから北へ約200kmほどのところに位置する1541㎢の広さを誇る国立公園。年間4,000mmを越える降水量があるため、周囲は森で囲まれており、ベスティケロ・コルガンテなと呼ばれる、垂れ下がる形の氷河や滝などを見ることができる。ケウラトへ国立公園は、コジャイケから日帰りツアーなどで訪問するのが一般的。ツアーによっては近くに位置するベスティケロ温泉と組み合わせて訪問する。

アルゼンチンからプエルト・リオ・トランキーロへ

アルゼンチン側から向かう場合も、アウストラル街道を通るので、ヘネラル・カレーラ湖、ベルトラン湖、ベイカー川、雄大な岩山セロカスティージョなど…美しいパタゴニアの景観を楽しむことができる。

※ チリ側からと違ってアルゼンチン側からは大変不便なので日程の余裕がないと行くのは難しい。

まずはロスアンティグオスへ

ブエノスアイレスから約1500km南にあるコモドロ・リバダビアから、チリとの国境の町「ロス・アンティグオス」へとバスで約5時間で移動できる。また、アルゼンチン側のパタゴニアのハイライトであるぺリトモレノ氷河のあるカラファテから陸路で約7時間でロスアンティグオスへ入ることもできる。

近くに、大西洋側のトドの生息地である「カレタオリビア」や「ボスケ・ペトリフィカード(化石の森)」や「クエバ・デ・ラス・マノス(手の洞窟)」などの名所があるので、時間に余裕があればコモドロ・リバダビアから1泊2日の片道ツアーなどに参加して移動することもできる。

ロスアンティグオスからチリのチレチコへ

アルゼンチンのロスアンティグオス(Los antiguos)からチリのチレチコ(Chile chico)へは、ミニバスで移動して約1時間半の道のり。

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プエルト・リオ・トランキーロには、銀行やATMがないので、キャッシュが必要ならチレチコで現金を準備した方が良い。マスターカードしか使えないので注意。

チレチコからプエルト・リオ・トランキーロへ

チリのチレチコからプエルト・リオ・トランキーロへは、1日一本午前中にしかバスが出ておらず、所要時間は約4時間。そのため、チレチコからの日帰りツアーでプエルト・リオ・トランキーロへ行き、マーブルカテドラルをボートで巡るツアー会社がチレチコ内にいくつかある。ツーリストインフォメーションで申し込みができる。

プエルト・リオ・トランキーロからのツアー

マーブルカテドラル内を見学するには、プエルト・リオ・トランキーロ発のツアーに参加する必要がある。ツアーは、常時開催されているものではなく、ある程度の人数がそろえば開催されるというもの。エルト・トランキーロの湖の近くにツアー会社がいくつもあり、小型ボートに乗ってマーブルカテドラルを見学するか、カヤックで行くツアーを扱っている。ヘネラル・カレーラ湖は、サケやマス釣りのスポットとしても有名で、美しい湖を見ながら釣りを楽しむこともできる。

ボートツアー

ツアーは約1時間半〜2時間で 全部で約10個の洞窟を順にボートで巡る。プエルトリオトランキーロよりボートで約20分前後で、ターコイズブルーやエメラルドグリーンに見える洞窟が目の前に現れる。洞窟の中までそのままボートでどんどん入っていく。真っ白な岩肌は、大理石でできており何万年もかけて浸食され迷路のような洞窟が奥深くまで幾重にも広がる。

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時間帯や天候によって肌寒い場合もあるので防寒具を忘れないように。昼間は太陽が真上にあり光が反射しにくいので午前中のツアーが最も綺麗に見れる。

カヤックツアー

カヤックツアーの場合、ボートの3倍ほどの料金がかかるが、洞窟の奥まで行くことができる。ツアーで8名ほどで出発し、洞窟近くで自由時間になるので、好きなところに行って好きなだけ写真を撮ることができる。

レオネス氷河鑑賞(Leones glacier)

ヘネラル・カレーラ湖に注ぎ込むレオネス川の上流に、「レオネス氷河」がある。湖に注ぎ込むレオネス川をジェットボート(または車)で遡り、川沿いのハイキングをしながらレオネス湖の河口を目指す。河口からはゾディアック(強化ゴムボート)でレオネス氷河の間近まで迫り、展望台へ上陸できる。小さなゾディアックから、美しい大自然と雄大な氷河を間近で見ることができる。

エクスプロラドーレス氷河観賞(Exploradores Glacier)


早朝、プエルト・リオ・トランキーロを出発し、エクスプローラドーレス川の谷沿いを西へ進む。多くの滝や、北パタゴニア大氷原から垂れ下がる形の氷河などを見学できるツアー。プエルト・リオ・トランキーロから、約50kmほど西に位置する、エクスプロラドーレス氷河は、サン・ラファエル湖国立公園内、サンバレンティン山の北側の裾野に位置する氷河で、周囲の氷河などとともに、北パタゴニア大氷原を形成している。バヨ湖から約30分ほどトレッキングを行うと展望台に到着し展望台から長さ9kmのエクスプロラドーレス氷河の全容を鑑賞できるほか、氷河トレッキングも可能。

サン・ラファエル氷河観賞(San Rafael Glacier)

サン・ラファエル氷河は、サン・ラファエル湖国立公園、チリ側パタゴニアの最高峰、サンバレンティン山の南西方面の裾野を流れる氷河で、全域が北パタゴニア大氷原に属する。土砂などによる汚れの少ない、綺麗な色をした美しい氷河で、ブラックアイスと呼ばれる黒っぽく見える透明度の高い氷が観察出来るのがこの氷河の特徴。轟音と共に崩れ落ちる氷河の迫力と美しい流氷を見ることができる。

早朝プエルト・リオ・トランキーロの街を出発し、チャカブコ港まで陸路で移動し、船に乗車してサン・ラファエル氷河を目指す。氷河へは、船から小さなゾディアック船に乗り換えて、氷河を間近で見ることができる。氷河を見た後に、再度チャカブコ港まで船で移動し、プエルト・リオ・トランキーロへ戻る。早朝開始で戻りは夜遅くに戻るサン・ラファエル氷河の終日ツアーは夏季だけプエルト・リオ・トランキーロの街中で申し込むことができる。

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